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肌を気にして少し触れながら鏡を見ている男性

男の肌トラブル「赤み」の正体と今日からできる改善法

鏡を見るたびに気になる顔の赤み。

いつも顔が赤く見える、ニキビや日焼けではないのに赤みが引かない。

そんな悩みを抱えている男性は意外と多く、原因がわからないまま放置してしまっているケースも少なくありません。


肌の赤みは乾燥や刺激、皮膚炎、血行不良、ストレスなど、さまざまな要因で引き起こされます。

そしてそのままにしておくと、見た目の印象が悪くなるだけでなく肌トラブルが慢性化してしまう可能性もあります。

そこで今回は、男性に多い肌の赤みの原因をわかりやすく解説し、今日から実践できる改善方法やスキンケアのポイントを紹介します。

赤みが気になる人は自分の肌と向き合うきっかけにしてみてください。

 

肌の赤みってどういう状態?

肌を気にして少し触れながら鏡を見ている男性

肌の赤みとは、皮膚が炎症や刺激、血行の変化などによって本来の肌色よりも赤っぽく見えている状態のことです。

赤みが出る場所や程度には個人差がありますが特に鼻まわりや頬、あごなど、皮脂が多くて刺激を受けやすい部位に現れやすいのが特徴です。


この赤みは一時的なものと慢性的なものに分けられます。

たとえば、洗顔後やお風呂上がりに一時的に赤くなるのは血流がよくなっているサインですが、時間が経っても引かない、常に赤みがあるという場合は肌のバリア機能が低下していたり、炎症が起きていたりする可能性があります。

見た目に影響するだけでなく赤みのある肌は敏感になっていることも多いため、放置せず早めにケアすることが大切です。

肌の赤みはなぜ起こる?

肌の赤みには見た目だけではわからないさまざまな原因があります。

間違ったスキンケアや乾燥、体質的な要因まで人によって理由は様々です。

そこで、メンズに多く見れられる肌の赤みの原因を紹介します。

間違ったスキンケアによる刺激

洗顔やスキンケアの方法が肌に合っていないと、摩擦や成分による刺激で赤みが出ることがあります。

たとえば、洗顔をゴシゴシこすってしまう、アルコールの強い化粧水を使っている、過度にピーリングをしているなどが赤みの原因になっていることが少なくありません。

こうした刺激は肌の表面に炎症を引き起こし赤みの原因となります。

乾燥によるバリア機能の低下

肌が乾燥すると外部からの刺激を守る「バリア機能」が低下します。

その結果、普段なら問題のない刺激にも反応しやすくなり赤みが出やすくなってしまいます。

特に冬場やエアコンの効いた室内では乾燥しやすく、赤ら顔に繋がってしまいます。

ニキビや炎症性疾患

赤みのあるニキビや皮膚の内部で炎症が起きている場合も、肌全体が赤く見えることがあります。

炎症が強いと熱感や痛みを伴うこともあり、放置すると色素沈着やニキビ跡になる可能性があります。

繰り返す場合は、スキンケアだけでなく生活習慣の見直しや皮膚科での治療が必要になってきます。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位(Tゾーンや小鼻まわり、眉間、頭皮など)に赤みやかゆみ、カサつきが出る皮膚の病気です。

皮脂や常在菌のバランスが崩れることで発症しやすく男性に多く見られます。

市販のスキンケアでは改善が難しいこともあり、皮膚科での診断・治療が必要になってきます。

酒さ・赤ら顔体質

「酒さ(しゅさ)」や先天的に赤ら顔になりやすい体質の人もいます。

血管が拡張しやすく、気温差や緊張、飲酒などで顔が赤くなりやすいのが特徴です。

市販のスキンケアでは改善が難しいことが多く、症状が強い場合は専門的な治療が必要になることがあります。

日常での対策・スキンケア方法

化粧水を手に取っている

肌の赤みを改善するには、まず日々のスキンケアを見直すことが大切です。

高価なアイテムを使わなくても、基本的なケアを正しく行うだけで赤みが軽減されるケースもあります。

以下の3つのポイントを意識して、肌に負担をかけないケアを心がけましょう。

刺激の少ない洗顔と保湿

洗顔料はアルコールや香料、スクラブ成分の少ない「敏感肌用」や「低刺激タイプ」のものを選びましょう。

ゴシゴシと強くこするのではなく、泡でやさしく包み込むように洗うのがポイントです。


洗顔後はすぐに化粧水で水分補給をし、乳液や保湿クリームでしっかりとフタをしてあげましょう。

乾燥が原因で赤みが出ている場合は保湿を丁寧にするだけで改善することもあります。

冷やして炎症を抑える

赤みがひどいときや熱を持っているように感じる場合は、肌を冷やして炎症を抑えるのも有効です。

保冷剤をハンカチやガーゼに包んで数分あてたり、冷たいタオルで顔をやさしくおさえるだけでも効果があります。

強く押しつけず、やさしく冷やすように意識しましょう。

肌に触れないようにする

無意識のうちに顔を触るクセがある人は要注意。

手には雑菌や汚れがついているため、頻繁に触れることで赤みや炎症が悪化する原因になります。

また、髭剃り後の肌も敏感になっているため、剃ったあとは保湿と清潔なタオルでのケアを心がけるようにしましょう。

日常生活で気をつけたいこと

肌の赤みはスキンケアだけでなく、生活習慣や環境の影響も大きく受けます。

普段何気なく過ごしている中にも赤みを悪化させる原因が潜んでいることがあるため、以下のポイントを意識して生活を整えることが大切です。

睡眠をしっかりとる

寝不足はホルモンバランスの乱れや肌の回復力の低下につながり、赤みや肌荒れを引き起こしやすくなります。

毎日6〜7時間以上の睡眠を確保し、できるだけ同じ時間に寝起きする習慣をつけましょう。

肌の修復は主に寝ている間に行われるため、質の良い睡眠が肌にとって重要なケアのひとつになります。

紫外線対策をする

紫外線は肌に強い刺激を与え、赤みを悪化させる原因になります。

日差しが強い夏だけでなく、冬や曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。

外出前にはSPFが高すぎないやさしい日焼け止めを塗ることで肌への負担を軽減できます。

食生活を整える

脂っこい食事やスナック菓子、甘い飲み物ばかりの偏った食生活は皮脂分泌や炎症の悪化につながります。

肌の調子を整えるには野菜やたんぱく質、ビタミン類(特にビタミンB群・C・E)を意識してバランスよく摂ることが大切です。

水分もこまめにとって、肌の内側からのうるおいも保ちましょう。

体温差やストレスを避ける

赤ら顔の原因として多い「酒さ」や「血行性の赤み」は、急激な温度変化や精神的な緊張・ストレスで悪化することがあります。

熱いお風呂やサウナ、激辛料理なども血管を拡張させて赤みの原因になるため、過度な刺激は控えましょう。

ストレスを溜めすぎないよう、適度にリラックスする時間を持つことがとても大切です。

衛生面を整える

枕カバーやフェイスタオル、マスクなど、肌に直接触れるものはこまめに清潔な状態に保ちましょう。

汗や皮脂、雑菌が付着したまま使い続けると赤みや肌荒れの原因になります。

枕カバーは2〜3日に1回、タオルは毎日交換するのが理想的です。

赤みが長引く場合は医療機関へ

スキンケアや生活習慣を見直しても赤みがなかなか引かない、むしろ悪化していると感じる場合は自己判断で対処を続けるのではなく、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

肌の赤みは脂漏性皮膚炎や酒さ(しゅさ)、アレルギー、慢性的な炎症など、スキンケアでは改善が難しい皮膚疾患が隠れていることもあります。

こうした症状は、専門的な診断と治療によって適切に対処することができます。


肌の状態が悪化する前に相談することで治りも早く、跡が残りにくくなります。

市販のスキンケアで効果を感じられない場合や赤みとともにかゆみやヒリつき、かさつきなどの症状がある場合は早めの受診を検討しましょう。

 

赤みは原因に合った対処を

肌の赤みは乾燥や刺激、皮膚炎、体質など、さまざまな要因によって引き起こされます。

特に男性は皮脂が多く、毎日のシェービングや生活習慣の乱れも影響しやすいため、気づかないうちに赤みを悪化させてしまうことも少なくありません。


まずは赤みの原因を知り、洗顔・保湿などの基本的なスキンケアを見直すことが第一歩です。

それに加えて、睡眠や食事、紫外線対策といった日常生活の中で肌に負担をかけない工夫をすることも大切です。


もし正しいケアをしても赤みが改善しない、むしろ悪化しているようであれば、皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。

日々のちょっとした意識と丁寧なケアが、赤みのない清潔感ある肌へとつながっていきます。

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