
生え癖にもう悩まない!スタイリングが劇的に変わる生え癖の対策法
前髪が浮く、分け目が勝手にできる、襟足が跳ねるなど…
そのような髪の生え癖に悩んでいませんか?
どれだけ整えても思い通りにならないと、朝のスタイリングが面倒に感じることありますよね。
髪の生え方には個人差があり、この癖を理解していないと、どんなにいいヘアスタイルでもなかなかセットがキマらないことがあります。
そこで今回は、生え癖の原因から対策方法まで詳しく紹介します。
生え癖とは?

生え癖とは、髪の毛が特定の方向に生えたり、浮きやすくなったりする生まれつきの髪の流れや毛根の向きのことです。
特に前髪・つむじ・襟足・もみあげ・サイドなどに現れやすく、スタイリングのしにくさに繋がってきます。
くせ毛との違いは?
くせ毛は髪の形状(断面)や内部構造によって起こるウェーブ・うねりのことです。
一方、生え癖は毛根の向きや毛流れの問題で引き起こされます。
くせ毛は髪全体に出る場合もありますが、生え癖は特定のポイントだけ影響が出やすいのが特徴です。
生え癖の主な原因
1.毛根の角度
毛根が斜めに埋まっていると、髪がその方向に倒れてしまいます。
これにより前髪が浮いたり、つむじが強く巻いたりする原因になります。
2.骨格(頭の形)
頭の丸みや凹凸によって、髪の生える方向に癖がつきやすくなることがあります。
特にハチ(側頭部)が張っている人はサイドが浮きやすい傾向にあります。
3.つむじの位置・数
つむじの巻き方や位置も生え癖に大きく影響します。
1つだけでなく2つ以上ある(多重つむじ)の場合は、生え癖が複雑になりやすいです。
4.生活習慣や寝癖などのクセ付き
長年同じ方向に髪を分けていたり、いつも同じ方向を向いて寝ていたりすると、それがクセ付き、習慣的なクセが生まれやすいです。
生え癖が出やすい部位と原因
生え癖による悩みは人それぞれですが、特に多いのが前髪・つむじ・サイド・襟足・もみあげの5箇所です。
前髪が割れる・浮く
最も多い悩みのひとつが、前髪が左右に分かれてします「割れ」や、浮き上がるように立ってしまう「浮き」です。
これはつむじの位置や髪の毛の生える角度、額の形状が関係しています。
特におでこが広めの人や、つむじが前寄りにある人に起こりやすい傾向があります。
つむじ周りが割れる・ボリュームがでない

つむじは髪の流れが集中するポイントなので、毛流れが強く出やすい箇所です。
つむじの向きによっては自然に髪が割れてしまったり、髪が立ちすぎたり、逆にボリュームが出ずにぺたんこになってしまうことがあります。
特につむじが2つ以上ある場合や、後頭部が平らな人に多く見られます。
サイドが浮く・広がる
サイドの髪がうまく収まらず、横にボリュームが出てしまうのもよくある悩みです。
これは、耳周りの髪が斜めに生えている場合や、髪の横幅(ハチ)が張っている骨格に多く、髪が自然と外側に向かって流れやすくなります。
襟足がハネる
首の後ろの髪、いわゆる襟足が浮いたり外にハネたりするのは、首の傾斜や骨格、生え方によって起こりやすいです。
短めにカットしたときに特に目立ちやすく、スタイリングで抑えづらい部分でもあります。
このように、生え癖の悩みは髪の「質」よりも「生え方」に起因することがほとんどです。
悩みの原因を正しく理解することで、自分に合ったスタイリングができるようになります。
生え癖は治るのか?
生え癖は骨格や毛根の構造によるため、根本的に治すことはできません。
しかし、スタイリングの方法やブローの習慣、カットの工夫などで目立たなくしたりコントロールすることは可能です。
生え癖への対処法

生え癖は、日常の中でも少しずつ工夫を重ねていくことで扱いやすくなります。
そこで、毎日のケアと並行して取り入れたい生え癖の具体的な対処法を紹介します。
毎朝の髪を濡らす
生え癖は、一度ついた毛流れや根本の形が乾くとそのまま固定されやすい性質があります。
そのため、寝癖がついた状態や乾いたままの髪にワックスをつけても、思うようにスタイリングができません。
朝のスタイリングでは、まず髪全体、もしくはクセのある部分だけでもしっかり水で濡らすことが重要です。
髪は濡れたときに形を変えやすく、乾くときに形が決まるという性質を持っているため、根本を濡らし直すことで、クセがついてしまった流れをリセットすることができます。
寝る前の髪の扱いに気を配る
意外と見落としがちなのが、就寝時の髪の扱いです。
枕との摩擦や髪の寝癖が生え癖を悪化させることもあるため、以下のような工夫も生え癖に有効です。
- 髪が長い人はナイトキャップなどで摩擦を防ぐ
- 寝る前は必ず完全に乾かしてから就寝する
- 就寝前にヘアミルクやアウトバストリートメントで摩擦ダメージを防ぐ
朝のスタイリングがしやすくなるだけでなく、ダメージ軽減にもつながります。
根本のブローで方向を矯正
スタイリングの前に、濡れた状態で根本からブローすることで、生え癖の方向を一時的にコントローすることができます。
ポイントは「逆方向に乾かすこと」です。
左に流れるクセをどうにかする場合は、反対の右方向に髪を流して乾かします。
仕上げに冷風で仕上げると形が定着しやすくなります。
スタイリング剤は軽め〜中程度のホールド力で
強すぎるワックスやジェルは浮きやクセを目立たせてしまうことがあります。
ナチュラルな質感のバームやミルクタイプで抑えつつ、崩れたら手ぐしで整えられるような柔らかめの整髪料がおすすめです。
カットで対策する

生え癖を考慮したカットは、クセの出にくい長さや毛量調整などで可能です。
生え癖を理解している美容師さんに相談して、「前髪が割れないようにカットしてください」と具体的に伝えましょう。
ストレートパーマやダウンパーマで対策
前髪やサイドの浮きが強い場合、部分的なストレートパーマやダウンパーマで毛流れを抑える方法があります。
ナチュラルな仕上がりにできるので、日常のスタイリングがぐっと楽になります。
生え癖と付き合う「マインド」も大切
生え癖は「コンプレックス」ではなく、「その人らしさの一部」です。
完璧に直すのは難しいからこそ、デザインやスタイリングなどでクセを活かしてみてもいいかもしれません。

美容室での相談時には、無理に隠そうとせず「こういうクセがある」と共有することで、スタイル提案の幅が広がり、自分にフィットした髪型が見つかりやすくなります。
生え癖は工夫と習慣で扱いやすくなる
生え癖は「治す」ものではなく、「コントロールする」ものです。
スタイリング前の準備や日々のケアをちょっと工夫するだけで、朝のセットが楽になり、ヘアスタイルの完成度もアップします。
自分のクセを理解して、うまく付き合っていきましょう!