
ワックス?ジェル?バーム?メンズスタイリング剤の特徴と使い分けを完全解説
メンズのヘアセットに欠かせないのがスタイリング剤です。
しかし、ここ数十年でスタイリング剤はたくさんの種類が出てきました。
「種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
スタイリング剤にはそれぞれの特徴や髪質との相性があります。
それを理解すれば、理想のヘアスタイルを実現することのにぐっと近づきます。
この記事では、そんなスタイリング剤の種類別の特徴と、選び方のポイントを紹介します。
スタイリング剤を理解し、日々のヘアセットに役立ててみてください。
スタイリング剤の種類と特徴
今現在、スタイリング剤には数多くの種類があります。
そんなスタイリング剤は種類によって特徴も様々です。
主に使われているスタイリング剤の種類は以下のとおりです。
- ヘアワックス
- ヘアクリーム
- ヘアオイル
- ヘアバーム
- ヘアジェル
- ヘアグリース
- ヘアムース
- ヘアスプレー
それぞれのスタイリング剤には、仕上がりの質感やキープ力、使い勝手など様々な違いがあります。
自分の髪質やなりたいヘアスタイルに合わせて選ぶことで、セットのしやすさや完成度は大きく変わってきます。
ここからはそれぞれのスタイリング剤の特徴や、向いている髪型や髪質を紹介していきます。
ヘアワックス
皆さんがまず初めに思い浮かぶスタイリング剤といえば、ヘアワックスではないでしょうか。
ワックスは油分やシリコンなどが主成分で、髪に動きとボリュームを与えてくれるクリーム状のスタイリング剤です。
ワックスの中にも様々な種類があり、大きく分けると3種類に分類することができます。
- クリームタイプ:柔らかい質感で自然な仕上がりになります。ツヤを与えつつ、自然なヘアスタイルにしたい方におすすめです。
- ファイバータイプ:伸びが良く、クリームタイプより束感のあるスタイルを作りたい方におすすめです。
- クレイタイプ:ツヤが出にくく、マットな質感で無造作感を演出したい方におすすめです。
ワックスは含まれる成分の違いにより、「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」に分けることができます。
ソフトタイプは適度に毛束をまとめたり、毛先にニュアンスを出したりするのが得意なタイプ。
ハードタイプはしっかりと毛束をまとめたり、髪を立ち上げることが得意なタイプです。
また、髪質によっても使いやすいワックスが変わります。
- 剛毛:キープ力の高いハードタイプがスタイリングしやすい
- 軟毛:髪に動きやニュアンスをつけることのできるソフトタイプがおすすめ
ヘアクリーム
その名の通りクリーム状のスタイリング剤です。
髪にうるおいを与えながら、ツヤのある仕上がりにしてくれるのが特徴です
セット力は低い傾向にありますが、髪をやさしく包みこんで外的環境から髪を保護し、扱いやすい状態にまとめてくれる効果があります。
また、油分が多く含まれているので、付けるすぎるとテカリが出てしまう・ボリュームが落ちてしまうといった点に注意が必要です。
ナチュラルに仕上げたいマッシュやセンターパートなどにおすすめ。
ヘアオイル
ヘアオイルといえばヘアケアアイテムというイメージがあると思います。
実はヘアオイルはスタイリング剤としての機能も備えているのです。
オイルと聞くとベタつくイメージがあると思いますが、実際にはヘアオイルはさらっとしたテクスチャーのものが多いです。
扱いやすく、手間もかからないので簡単に使えるのも魅力のひとつ。
乾燥や広がりを抑えつつ軽やかな束感や動きを出せるので、セット感を出しすぎずラフな雰囲気を作りたい方におすすめです。
さらに、髪を乾かす前に使用すればドライヤーの熱から髪を守ることもできるため、ケアとスタイリングの両方を叶える便利なアイテムとして日常使いにも重宝できます。
ヘアバーム
ヘアバームは、自然由来の成分を使ったオイルを固形化されたスタイリング剤です。
バターのような質感で、自然なツヤを出すことができるのが特徴。
ナチュラルな仕上がりになることから、昨今大注目されているスタイリング剤でもあります。
ヘアワックスのようなセット力と、ヘアオイルに似た保湿力を兼ね備えたスタイリング剤で、髪を保湿・保護しながら自然なツヤとまとまりを与えてくれます。
ヘアジェル
ヘアジェルは水溶性で扱いやすく、ツヤ感を出しながらキープ力にも優れているスタイリング剤です。
乾くと髪をしっかりと固めてキープしてくれるのが特徴です。
ヘアワックスとは異なり、乾燥すると髪がパキッと固まります。
風や湿気にも強くキープ力が優れている反面、一度セットすると手直しが難しくなってしまいます。
髪に濡れたようなツヤが出るので、清潔感やきっちりとした印象を出すことができます。
グリース
ヘアグリースは、濡れ感やツヤ感の演出が得意なスタイリング剤です。
水溶性でトロッとしたテクスチャーが特徴で、ワックスと比べてしっとりとした仕上がりになります。
グリースにもワックス同様、大きく「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」に分けることができ、それぞれ得意なヘアスタイルが変わってきます。
- ソフトタイプ:軽めのツヤ感とまとまりが出る。柔らかさや動きを残したナチュラルなスタイルに向いている。
- ハードタイプ:しっかりとしたセット力とキープ力がある。クラシックで男らしいヘアスタイルに向いている。
グリースの魅力は、しっかりとしたツヤ感と動かしやすさのバランスにあります。
ツヤ感のある仕上がりは、清潔感のある印象を与えることができ、ビジネスからプライベートまで幅位広いシーンで活躍します。
ヘアムース(フォーム)
ヘアムースはたっぷりと水分が含まれた泡状のスタイリング剤です。
扱いやすく、軽めの付け心地でツヤのあるスタイルを作るのが得意です。
ヘアムースは大きく3種類に分けることができます。
- ハードタイプ:毛流れや束感をしっかりと固定してくれる。
- ナチュラルタイプ:軽い付け心地で思い通りの毛流れや束感を作れる。
- ウェットタイプ:濡れ髪を作れるのが特徴。自然なツヤを長時間持続できる。
それぞれのタイプによって仕上がり印象や適したヘアスタイルが異なるため、自分のなりたいヘアスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
例えば、ナチュラルに動きをつけたいなら軽めのタイプを、パリッとしたホールド感が欲しいならハードタイプを選ぶなど。
ナチュラルタイプ:ふんわりと自然に仕上げたいマッシュヘアやセンターパートにおすすめ。
ウェットタイプ:韓国風センターパートやパーマスタイルなど、ツヤ感やしっとり感を出したい方に。
ヘアスプレー
ヘアスプレーは単体で使うはほとんどありません。
ヘアワックスなどでヘアスタイルの形を作った後に、スプレーを吹き固定化するアイテムです。
ヘアワックスなどでスタイリングした髪型は時間が経つと重みで潰れてしまいます。
重み以外にも、汗や湿気、風の影響でも崩れてしまうことがあります。
あらかじめ、ヘアセットの仕上げにヘアスプレーを使うことでスタイルをしっかりキープし、崩れにくくすることができます。
特に前髪やトップの立ち上げ、毛先の束感など、細かいニュアンスを長時間キープしたい箇所に吹き付けます。
結局どれを使ったらいいの?
紹介したとおり、スタイリング剤は種類によってセット力やキープ力、質感などが大きく異なります。
がっちり固めて崩したくない場合はジェルやスプレーを使用、適度なまとまりが欲しい場合はヘアオイルや軽めのワックスなど、目的に応じたスタイリング剤選びが大切です。
理想のヘアスタイルに近づくには、自分の髪質やファッション、なりたい雰囲気に合わせていろいろなスタイリング剤を試してみることが一番の近道。
せびお気に入りのスタイリング剤を見つけて、毎日のスタイリングをもっと楽しんでみてください。