
垢抜けたいなら肌から!清潔感のある肌をつくるメンズスキンケアの基本知識
肌に自信があると、自然に表情も明るくなります。
メンズ美容が当たり前になった今、スキンケアは「やるかやらないか」ではなく「どうやるか」を問われる時代です。
男性の肌は皮脂が多く、実は女性以上にケアが必要です。
とはいえ、「何から始めたらいいのかわからない」「自分に合った方法がわからない⋯」という人もいると思います。
そこで今回は、清潔感のある肌をつくるために欠かせないメンズスキンケアの基本ステップを分かりやすく解説します。
ポイントを押さえて自信の持てる肌を目指していきましょう!
男性こそスキンケアが必須!
男性こそスキンケアが大切なのは知っていますか?
実は男性の肌は女性に比べて皮脂の分泌が多く、水分量が少ないという特徴があります。
そのため、油分が多すぎてベタつきやすい一方で、水分が足りずに乾燥しやすいというインナードライの状態に陥りがちです。
このような状態が続くと、毛穴詰まりやニキビ、肌のテカリといった肌トラブルが発生しやすくなります。
また、肌荒れは清潔感を損ない、第一印象にも影響を与えてしまうため、スキンケアは男性にとっても欠かせません。
では、なぜ男性の肌はこしたトラブルを起こしやすいのでしょうか?
ここからは「皮脂量」と「水分量」の2つのポイントから、男性の肌の特徴を詳しく見ていきましょう。
女性に比べて皮脂量が多い
男性の肌はホルモンの影響によって女性よりも皮脂の分泌量が多く、その量はおよそ2〜3倍にもなると言われています。
皮脂には肌を外部の刺激から守るバリア機能としての役割がありますが、過剰に分泌されると毛穴詰まりやテカリの原因になってしまいます。
特にTゾーン(頬・鼻周り)は皮脂腺が集中しており、ベタつきやすくニキビなどのトラブルも起こりがちです。
また、皮脂が多いからといって洗いすぎると、肌が乾燥してさらに皮脂を分泌する悪循環に陥ることもあるため、正しいスキンケアがとても大切です。
男性の肌は乾燥しやすい
男性の肌は女性に比べて皮脂分泌量が約2〜3倍と多い一方で、水分量は半分以下とも言われています。
つまり、脂っぽいのに実は内側が乾燥しているという状態に陥りやすいのが男性の肌の特徴です。
このように、見た目はテカっていても内部は乾燥している状態を「インナードライ肌(乾燥性脂性肌)」と呼びます。
インナードライになると、肌は水分不足を補うために過剰に皮脂を分泌します。
その結果、毛穴詰まりやテカリ、ニキビといった肌トラブルを引き起こしやすくなります。
特に洗顔後に肌がつっぱる、夕方にあんると顔がベタつくという人は、インナードライの可能性があります。
こうした状態で、皮脂を取りすぎるスキンケアは逆効果となってしまい、かえって皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。
大切なのは、しっかりと水分補給して保湿を欠かさないことです。
皮脂が多いから保湿は不要という考えはNGです。
肌の水分と油分のバランスを整えることが、清潔感のある肌と肌トラブル防止に繋がります。
メンズスキンケの基本
これまでスキンケアにあまり関心がなかった方にとっては、洗顔後に何を使えばいいのか、どの順番でケアすればいいのか、迷ってしまうことも多いはずです。
実は肌を整えるために必要なのは、たった3つの基本ケアだけなのです。
スキンケアの基本3ステップ
- ステップ1:汚れを落とす
- ステップ2:水分を補給する
- ステップ3:油分で蓋をする
この流れさえ押さることで、肌の乾燥やテカリ、毛穴の目立ちといった代表的なトラブルを効果的に予防・改善することができます。
特に男性の肌は皮脂が多く水分が少ないインナードライ状態になりやすいため、「水分補給+保湿」がセットになったケアが非常に重要です。
基本の3ステップを日々のルーティーンに取り入れることで、清潔感のある肌に近づくだけでなく、ニキビや赤み、肌荒れといった悩みの予防にもつながります。
ここからは、スキンケアの基本3ステップを解説していきます。
今日から始められるスキンケア習慣を一緒に身につけていきましょう。
Step.1 洗顔 – 初めに汚れを落とそう!
肌のケアはまず「洗顔」からスタートします。
皮脂やホコリ、大気中の汚れは一日のうちに少しずつ肌に蓄積されています。
そのままにしておくと、毛穴詰まりやニキビ、肌荒れの原因になってしまいます。
特に男性は皮脂の分泌量が多いため、朝晩の洗顔でしっかりと汚れを落とすことが大切。
ただし、間違った洗顔は肌への負担になり逆効果になることもあります。
以下のステップを意識して、やさしく正しい方法で洗顔を行いましょう。
1.ぬるま湯で顔を濡らす
まず初めにぬるま湯で顔をやさしく濡らします。
冷水だと毛穴が閉じて汚れが落ちにくく、逆に熱いお湯では必要な皮脂まで洗い流してしまい肌を乾燥させてしまいます。
最適なのは32〜34℃のぬるま湯。
毛穴がほんのり開き、皮脂汚れが浮きやすくなる温度帯です。
手のひらにぬるま湯をため、肌を擦らず包み込むようにやさしく濡らすのがポイント。
ここで余分な皮脂や汗をある程度落とすことができ、次の洗顔料の効果もより引き出すことができます。
2.洗顔料を手に取り、しっかり泡立てる
洗顔料は直接肌につけるのではなく、しっかりと泡立ててから使うのが基本です。
泡は、肌と指の間のクッションの役割を果たし、摩擦を押さえながら汚れを吸着します。
キメの細かい泡を作ることで、毛穴の奥の汚れまでしっかりと吸着してくれます。
手が直接肌に触れないくらいの泡の弾力が理想的です。
時短せず、ここで丁寧に泡を作ることで、肌をやさしく守りながら必要な洗浄効果を発揮することができます。
3.泡を顔にのせ優しく洗う
泡ができたら、顔全体にやさしく乗せて洗っていきます。
泡を乗せるときは5点置きを意識しましょう。
おでこ・鼻先・あご・両頬に乗せたあと、泡を顔全体に広げます。
洗う際は、擦るように洗うのではなく、泡で汚れを浮かせて落とすイメージで行いましょう。
特に皮脂が多く分泌されるTゾーン(額・鼻)は丁寧に、乾燥しやすいUゾーン(頬・口元)は軽く洗うのがバランスの良い洗顔方法です。
指先に力を入れすぎると、摩擦で肌にダメージを与えバリア機能を低下させる可能性があります。
不安になるくらいの優しさでも、泡の力できちんと汚れを取り除いてくれます。
4.すすぎ残しがないように洗い流す
洗顔後はぬるま湯でしっかり泡をすすぎ落とします。
このとき注意したいのが、すすぎ残し。
特に額の生え際、フェイスライン、あご下、小鼻の脇などは泡が残りやすいポイントなので、入念にすすぎましょう。
すすぎ残しで泡が肌に残ってしまうと、毛穴詰まりや炎症の原因になる可能性があります。
手で優しく掬うように何度もお湯をかけ、15〜20回程度を目安にしっかりと流すようにしましょう。
シャワーを直接顔に当てると刺激が強すぎるので、必ず手でお湯を掬って行いましょう。
Step.2 化粧水 – 肌のうるおいをチャージ

洗顔で肌の汚れを落としたあとは、すぐに水分を与えることが大切です。
洗顔直後の肌は水分が一時的に失われている状態になっています。
何も付けずに放置してしまうと、乾燥によるつっぱりや皮脂の過剰分泌など肌トラブルの原因になってしまいます。
ここで使用するのが化粧水。
肌に水分を与えて潤いを保ち、スキンケアの土台を整えるステップです。
1.化粧水で肌に水分を与える
洗顔後の肌は皮脂と共に水分も一時的に失われており無防備な状態になっています。
このまま放置すると、乾燥が進んでしまい肌トラブルの原因になります。
そこで重要なのが、洗顔後すぐに化粧水で肌に水分を与えることです。
化粧水は肌の角質層まで潤いを届け、肌の水分バランスを整える役割を担います。
手のひらに適量を取って、両手で温めるように伸ばし、顔全体にやさしく馴染ませましょう。
ゴシゴシ擦らず、顔の中心から外側へ包み込むようにつけるのがポイントです。
化粧水の適量は、500円玉大程度が一般的な目安です。
しかし、製品によって使用量も違うので製品の使用方法をよく読みましょう!
2.ハンドプレスで浸透力を上げる
化粧水を顔全体に広げたら、ハンドプレスという手法で浸透を促します。
ハンドプレスとは、手のひらで顔全体を包み込むように軽く押さえる方法で、手の温度によって化粧水が肌に馴染みやすくなるという効果があります。
手のひら全体で、頬・額・あごなどを数秒ずつ押さえ、じんわり温めるように意識してください。
3.シートマスクでさらに水分を!

肌の乾燥がひどい日や、スキンケアを丁寧にしたいときはシートマスクを取り入れるもの効果的。
化粧水・美容液をたっぷり含ませたシートマスクは、肌に密着することで成分の浸透を促し、集中的に保湿することができます。
タイプによっては、洗顔後すぐに使うものや化粧水の後に使うタイプがあります。
長時間使用すると逆に肌が乾燥してしまう恐れがあるので、商品説明に記載された使用時間を守りましょう。
シートを外したあとは、肌に残った美容液を手のひらでやさしく馴染ませると保湿効果がより高まります。
Step.3 乳液 – 油分でふたをして閉じ込る
化粧水で補給した水分は、そのままだと時間の経過と共に蒸発してしまいます。
それを防ぐために重要なのが乳液(またはクリーム)による油分の蓋です。
乳液は化粧水で与えた水分を閉じ込め、外部の刺激から肌を守ってくれる役割を持っています。
また、肌表面をなめらかに整え、外部刺激から肌を守ってくれる役割も果たします。
乳液は適量(10円玉大ほど)を手に取り、顔全体にやさしく馴染ませるだけでOK。
乾燥しやすい口元や頬などは重ね付けするのもおすすめ。
肌のうるおいをしっかりキープすることで、テカリや乾燥によるトラブルを防ぎ、清潔感のある印象へと繋がります。
ニキビ肌のスキンケアはこれに注意して!
ニキビは皮脂の過剰分泌や毛穴詰まり、乾燥、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因で起こります。
特に男性は皮脂の分泌が活発なため、思春期を過ぎてもニキビに悩まされるケースも少なくありません。
皮脂の分泌が多く、毛穴が詰まりやすい男性の肌はとてもデリケートです。
間違った洗顔や強い刺激を与えるスキンケアは、逆にニキビを悪化させてしまうこともあります。
ニキビ肌でも基本のスキンケアは前章で説明した通りに行います。
ですが、ニキビができやすい肌の場合はさらに気をつけたい以下のポイントがあります。
強くこすらない
汚れをしっかり落としたいからといって、ゴシゴシと強く洗顔するのはNGです。
摩擦によって肌が刺激を受け、炎症を悪化させてしまうことがあります。
洗顔時はたっぷりの泡でやさしく包み込むように洗いましょう。
爽快感のある成分やアルコール配合のスキンケア商品は避ける
メントールやエタノールなど、清涼感を感じさせる成分は一時的には気持ちよく感じられますが、敏感なニキビ肌には刺激が強すぎることがあります。
低刺激でもアルコールフリーの製品を選ぶようにしましょう。
ノンコメドジェニック処方を選ぶ
ニキビの原因となる毛穴詰まりを防ぐために、「ノンコメドジェニック」と表示されている商品を選ぶのがおすすめ。
ノンコメドジェニック処方とは?
「ノンコメドジェニック」とはコメド(白ニキビや黒ニキビ)を起こしにくいという意味の表記です。
ニキビの初期段階であるコメドは、皮脂や汚れ、スキンケア商品に含まれる油分などが毛穴に詰まることで発生します。
ノンコメドジェニック処方の製品は、毛穴を塞ぎにくい成分を使用し、ニキビの原因となりにくいことを示したものです。
※すべての人にニキビができないことを保証するわけではありません。
製品を選ぶ際に「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されていれば、それはニキビができにくいように設計された製品だということです。
ノンコメドジェニックテスト済みかどうかは、製品のラベルや公式サイトに記載されているので確認してみましょう!
垢抜けは肌づくりから始めよう
垢抜けたいと願うなら、まず取り組むべきは「肌」です。
髪型やファッションも大事ですが、肌が整っていることは清潔感の第一歩です。
男の肌は皮脂が多く乾燥しやすいという特性があるため、テカリや毛穴詰まり、ニキビといった肌トラブルを防ぐには正しいスキンケアの知識と習慣が必要不可欠です。
今回紹介したスキンケアの基本3ステップ「汚れを落とす・水分を補う・潤いを守る」。
この流れを毎日しっかりと行うだけで、肌の調子は良くなっていきます。
さらに肌質や悩みにあったアイテムを選ぶことで、より効果的なケアが可能になります。
自分の肌と向き合い、正しくケアすることが「垢抜け」への近道です。
今日からできるステップなので、清潔感と自信あふれる印象を手に入れましょう。