
パーマ・カラーのダメージ対策!髪を守る正しいケア方法とは?
パーマやカラーは、髪の印象を大きく変えられる魅力的な施術です。
立体感を出したり、髪色を変えることでおしゃれの幅も広がります。
その一方で、髪への負担も大きく、乾燥やパサつきといったダメージが気になることも少なくありません。
施術の直後だけでなく、その後のケアを怠るとダメージは徐々に蓄積していきます。
そこで今回は、パーマやカラーで髪に起こる変化やダメージの原因、それに対する正しいケア方法を紹介します。
おしゃれを楽しみながら、健やかな髪をキープするための参考にしてみてください。
目次
パーマ・カラーで髪が痛む理由

髪の毛は主に3層からできています
- キューティクル:髪の表面を覆うウロコ状の保護膜
- コルテックス:水分やタンパク質が多く含まれ、髪の強度・柔軟性・色味を司る部分
- メデュラ:太い髪にだけある中心部分(細毛には存在しないことも)
パーマやカラーは、この髪の構造そのものを科学的に変化させる施術です。
パーマで髪が痛む理由

パーマは、髪の内部構造を一度壊して、再形成することで形状を変える施術です。
施術手順は、還元剤(1剤)でコルテックス内の「S-S結合(シスチン結合)」を一時的に切断します。
「S-S結合」は髪の強度・形状を保つ重要な役割を保っています。
その後、ロッドなどで形をつけた状態で、酸化剤(2剤)で再結合します。
この再結合過程で髪内部のタンパク質が変性し、水分補保持力が低下します。
その結果、乾燥・ごわつき・枝毛などの原因になるのです。
カラーで髪が痛む理由

ヘアカラーは、色を入れるために髪のキューティクルを開き、内部に薬剤を浸透させる方法です。
施術手順は、アルカリ剤でキューティクルを開きます。
酸化染料と過水化水素でメラニン色素を分解し、色を定着させます。
カラーをすると、キューティクルが開いたままになりやすくなります。
その結果、内部の水分・タンパク質が流れ、髪がパサつきやすくなります。
ブリーチをすると、さらに薬剤が強力で、メラニン色素を脱色する過程でコルテックスまで損傷してしまいます。
パーマ・カラーの日常ケア
パーマ・カラーをした後の髪は、見た目の変化と引き換えに内部の水分や栄養が失われやすい状態になっています。
サロンでの仕上がりを少しでも長く保ち、ダメージを悪化させないためには、日々のホームケアがとても重要です。
シャンプーは「ダメージケア用」または「アミノ酸系」
洗浄力の強すぎるシャンプーは頭皮の乾燥や様々な頭皮トラブルを引き起こしてしまいます。
必要な皮脂まで洗い流してしまうので、シャンプーは「ダメージケア用」または「アミノ酸系」のシャンプーを使用しましょう。
・ダメージケアシャンプーは、セラミド・ケラチン。アミノ酸などのダメージを補修する成分が配合されている。
・アミノ酸系シャンプーは、洗浄力が強すぎない・肌なじみが良く、保湿効果があり、フケなどを防止してくれる。
カラーやパーマをした後の髪は水分保持力が落ちているため、必ず補修するのが大切です。
特に毛先はダメージを受けやすいので、トリートメントやヘアオイルなどでこまめなケアを行いましょう。
おすすめなのが、「インバストリートメント」と「アウトバストリートメント」を併用することです。
インバストリートメントは、シャンプー後につけるトリートメントです。
髪内部に毛髪補修成分をすばやく浸透し、集中的に髪内部からダメージをケアする製品です。
髪に必要なアミノ酸やタンパク質、脂質などが多く配合されているので、ダメージを補修する効果が高いのが特徴です。
アウトバストリートメントは、お風呂上がりにドライヤーで乾かす前につけるトリートメントです。
表面のキューティクルを整える効果があります。
また、ドライヤーなどによる熱ダメージを防ぐ効果、紫外線から髪を守る効果、乾燥を防ぐ効果などがあります。
なので、「インバストリートメント」で内部補修し、「アウトバストリートメント」で表面を保護しましょう。
熱や摩擦から守る
タオルドライは摩擦に気をつけて、やさしく行いましょう。
ゴシゴシとタオルドライをすると、摩擦でキューティクルが傷つきやすくなってしまいます。
また、タオルドライでしっかり水気を取っておく、ドライヤーの時間が短くなり、ドライヤーでの熱ダメージが軽減されます。
ドライヤーで髪を乾かす前には、アウトバストリートメントを使用しましょう。
熱から髪を守りながら保湿までしてくれます。
ドライヤーは根本から毛先に向かって熱風を当てます。
その時、ドライヤーと髪の距離は20cm〜30cm程度離して使いましょう。
また、同じ場所には長く当て続けないでください。
距離が近すぎたり、同じ場所に長く当ててしまうと、過乾燥や熱ダメージの原因になります。
どうしてダメージが気になるときは?
パーマやカラーのダメージが蓄積している状態では、シャンプーやトリートメントでは補修が間に合わないこともあります。
そんなときに頼りたいのが集中ケアです。
髪の内部まで栄養や水分を届けることで、傷んだ髪にハリやうるおいを取り戻す効果を期待できます。
週に1〜2回の集中ケア
ダメージが気になる場合は、サロン専売のヘアマスクやヘアパックを使いましょう。
シャンプーや通常のトリートメントでは補いきれない部分にアプローチでき、髪の内部まで栄養やうるおいを届けて補修するアイテムです。
サロンでダメージケアトリートメント
ホームケアで限界を感じたら、サロンで受けられるダメージケアトリートメントが最適です。
市販のトリートメントよりも、成分の濃度・浸透力・持続力に優れています。
プロが髪のダメージレベルや髪質を診断し、施術履歴に合わせて薬剤や手順を調整してくれるのも魅力のひとつです。
ヘアスタイルを長く楽しむためにケア習慣を
パーマやカラーをすると、髪の印象が大きく変わり、おしゃれをより楽しめるようになります。
その仕上がりを長く保つためには、施術後のケアが欠かせません。
日々のシャンプーやドライヤーの使い方、トリートメントのタイミングなど、ちょっとした意識の違いが髪の状態を大きく左右します。
特にダメージを受けやすい毛先やカラーの色持ち、パーマの持ちは正しいケアを継続することでグッと良くなります。
毎日のケアを習慣にして、いつでも自信の持てる髪をキープしていきましょう。